いつからだろう。
「大丈夫」と笑うことが、当たり前になっていた。

多少の不調なら我慢できるし、 仕事も、家のことも、頼まれたら断れない。
がんばっている自分に、誇りさえ持っていた。
だけどふと、鏡を見たとき、思った。

“この顔、なんだか私じゃない気がする”

感情を感じる暇なんてなかった。
怒りや悲しみは、出すものじゃなく、しまうものだと思ってた。

でも、しまい続けた感情たちは、 いつの間にか身体に、心に、重くのしかかっていた。

眠れない日が増え、 深く呼吸することすら忘れていたある日、 身体が静かに、
でもはっきりと、 「もう限界」と伝えてきた。

その時初めて、思った。
「私、ほんとは、何を感じてるんだろう」
「わたしの人生って、誰のものだったんだろう」

そこから始まったのは、 癒す旅じゃなく、“思い出す旅”だった。

忘れていた感情を感じ、 身体の声に耳を傾け、
誰かの期待ではなく、“わたし”に正直に生きる準備をはじめた。

それは、痛みを取り除くことではなく、 その奥にある“真実”に触れることだった。
感情は敵じゃなかった。
身体の不調は、敵じゃなかった。

全部、“わたし”に戻るためのサインだったんだ。

今、わたしはようやく呼吸をしている。
誰かになることをやめて、 魂がよろこぶ生き方を選べるようになった。
外側の正しさではなく、 内なる真実に従う生き方。
それが、わたしという命を この現実に“現す”ということなのだと、 やっとわかった。

この物語は、かつてのわたしのように 「大丈夫」を繰り返してきた、あなたのために。
もし心のどこかで、 「このままでいいのかな」と感じていたら、
その違和感こそが、“本当のわたし”への入り口です。

あなたの命が、もう一度あなたのものになるために
寄り添い、照らし、共に歩みます。